合成ゴム特集 三井化学 国内、中国工場は高稼働を維持 差別化商品で事業基盤強化

2017年10月13日

ゴムタイムス社

 三井化学のEPT(エチレン・プロピレン・ジエン共重合ゴム)は、ウェザーストリップや各種ホース類などの自動車部品(7割)を中心に使われているほか、一般工業向け(3割)としてOAロールや建材などでも使用されている。

 今上期の需給動向については、自動車生産の増加に支えられ、国内市原工場(年産9万5000t)はフル生産・フル販売、中国の上海中石化三井弾性体有限公司(SSME、同7万5000t)は高稼働率が続いている。

水川修一エラストマー事業部部長EPTグループリーダー

水川修一エラストマー事業部部長EPTグループリーダー

 同社の総出荷の約6割を占める輸出はタイはやや弱含みだが、インド、インドネシアなどのアジア圏を中心に販売が順調に拡大している。特にインド市場では「インド各地にセールスメンバーを配置したことが功を奏し、日系および海外ローカルの自動車部品メーカーやコンパウンドメーカーへの拡販が図られ、結果が数字として表れた」(水川修一エラストマー事業部部長EPTグループリーダー)としている。

 一方、中国市場でも自動車生産の増加で販売が拡大、同市場向けの製品を製造している中国のSSMEは、高稼働率を維持している。

 グローバルなEPTの市場規模は140万t、中国市場が約30万tの中、国内外の競合他社のEPT新プラントが今年後半から

全文:約1157文字

関連キーワード: ·

技術セミナーのご案内

ゴムタイムス主催セミナー