三井化学 熱可塑性エラストマー増産設備の運転開始

2017年10月06日

ゴムタイムス社

 三井化学は10月5日、熱可塑性エラストマーの需要拡大に対応するため、子会社のサンアロイで増設を進めてきた「ミラストマー」生産設備1系列(年産能力5000t)が、1日から営業運転を開始したと発表した。

 これにより、同社のミラストマー国内年産能力は2万tから2万5000tに増強されたことになる。

 ミラストマーは、軟質樹脂の中でも密度が低く軽い上に、成形加工性に優れるという特長があり、自動車部品のほか、建材ガスケット・土木目地材、各種グリップ部品などで数多く使われ、需要が拡大してきた。

 今後も自動車の内装表皮やウェザーストリップ、ステアリング・ブーツ、エアバッグ・カバーといった用途を中心に、世界的にさらなる需要拡大が見込まれている。今回のミラストマー増産は、こうした需要拡大に対応するものだ。

 同社はモビリティ事業をヘルスケア、フード&パッケージングとともに成長の事業領域と位置付け、積極的な事業拡大を図っている。ミラストマー事業はモビリティ事業の中核の一つで、積極的に強化・拡大を進めている。

 同社では今回のサンアロイでの増産を機に、ミラストマー事業の一層の強化を図るとともに、今後も世界的に拡大する需要を的確に捉え、さらなる事業拡大を進めていく方針だ。

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