ゴムシート特集 十川ゴム 特殊品開発をさらに推進 放射線遮蔽材で塩ビ素材を追加

2017年11月10日

ゴムタイムス社

 十川ゴム(大阪市西区、十川利男社長)は、耐久性や耐電性、耐熱性などバラエティ豊富なゴムシート製品を取りそろえるほか、近年はエコマーク認定製品といった環境対応製品の開発も推進している。

 17年度上期のゴムシートの需要動向を見ると、汎用シートはほぼ前年並みで推移したのに対し、フッ素ゴムシートや特殊用途・材質シートの販売が伸長し、全社としては前年度比数%増となる見込みだ。具体的には前年度に続き、半導体関連産業向けシートや住宅設備産業用の耐電シートなどに期待している。

 ゴムシートは、製品価格に占める原材料価格のウェイトが大きく、その動向が収益に多大な影響を及ぼす。「現在は高値ベースの原材料で製造しており、原価的には非常に厳しい」(同社)とし、原材料価格が上昇する際には価格改定を検討しなければならないと考えている。

 今期のシート事業については、さらに製品競争力を持つ特殊品の情報収集や新規開発に力を入れていく。具体的には、すでに開発済の放射線遮蔽シートや放熱シート、熱膨張シート、低硬度シリコーンシート、低硬度フッ素ゴムシートなどの拡販を進めていく。

 例えば、放射線遮蔽材は、放射線遮蔽

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