横浜ゴム㈱の乗用車用タイヤ生産販売会社、ヨコハマタイヤ・フィリピン(YTPI)は5月23日、新タイヤ工場建設に向けた鍬入れ式を行った。横浜ゴムは 今年1月、YTPIの生産能力を2017年までに現在の年間700万本から同1700万本と2・4倍に拡大する計画を発表し、2月にYTPIの既存タイヤ 工場に隣接する約30万㎡の土地借用契約をクラーク開発公社との間で結んでいる。
鍬入れ式は、新タイヤ工場建設予定地で行われ、フィリピン政府の代表や卜部敏直駐フィリピン日本大使、南雲忠信横浜ゴム社長、久世哲也YTPI社長ら総勢約200名が出席した。
挨拶に立った南雲社長は「YTPIの拡張は、中期経営計画GD100のフェーズⅢの計画に則ったものであり、工場拡張プロジェクトが終了する2017年ま でに、我々は500億円の追加投資、46万㎡の総工場敷地面積、5000人の雇用を実現する」と述べた。
YTPIは1996年、輸出向け乗用車用タイヤの生産拠点として設立。現在は内径13~18インチの乗用車用およびSUV用タイヤを生産し、その大半を欧 州、北米、ASEAN諸国に市販用タイヤとして輸出しており、北米、アジア諸国の自動車メーカーにもOEM納入している。YTPIは初めてクラーク特別経 済区に進出した国際企業で、経済、社会貢献、環境保護活動が高く評価されている。
2011年06月06日