合成ゴム特集 デンカ CRの高機能化を推進 特殊ゴム「デンカER(R)」を能増

2017年10月20日

ゴムタイムス社

 デンカのエラストマー部が事業展開している合成ゴムCR(クロロプレンゴム)「デンカクロロプレン®」及びアクリル系特殊合成ゴム「デンカER®」の需要は共に好調で販売も前年同期を上回っている。

 CRは、国内のアセチレン法による青海工場(年産10万t)とブタジエン法による米国DPE社のポンチャートレイン工場(5万t推定)との2極生産体制となった。青海工場については、国内需要は安定推移、需要の8割を占める輸出はインド、アジア、中国などの市場では自動車用ゴム部品をはじめ資源開発関連での建機用高圧ホース、コンベヤベルト、農機用ベルト、接着剤需要が活発で、前年上期比増と堅調に推移している。

 また、米国DPE社も販売面での取り組みが成果を出しており、「タイトな需給バランスの中、引き合いも活発」で稼働率も上昇しているという。「各事業基盤を強固にした上で、両工場の優れている点をお互いに取り入れることで、最大限のシナジー効果を挙げる体制構築に向かって着実に進めていく」方針。

石塚賢二郎エラストマー部長(デンカエラストマー・機能樹脂部門 エラストマー部)

石塚賢二郎エラストマー部長(デンカエラストマー・機能樹脂部門 エラストマー部)

 青海工場では引き続き高稼働率を維持しているが、CRの事業課

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