インタビュー・トーヨータイヤジャパン 準・非降雪地区で販売促進へ ウィンター・トランパスTXに注力

2017年12月08日

ゴムタイムス社

 冬商戦が8月中旬から降雪地区でスタートし、いよいよ準・非降雪地区での後半戦今後需要が見込まれる準・非降雪地区でのスタッドレスタイヤの販売の取組みや新商品「ウィンター・トランパスTX」について、株式会社トーヨータイヤジャパン企画本部営業企画部の深津貴之商品企画グループ長に聞いた。

■冬商戦の状況は。

 今年は11月中頃から準・非降雪地区の関東、中部あたりでも冷え込みがあった。またここ2、3週間では、スタッドレスタイヤの準備をしてなくてはいけないというお客様の意識を感じる。すでに販売店様には商品を納入済みで、とくに、関東や中部、関西の東名阪地区は12月に繁忙期に入る。その中でどれだけ需要を取り込めるかが重要になってくる。

 昨年は11月に冷え込みがあり需要があったものの、12月が暖冬になった日が多かった。今年の長期天気予報では、冷え込みの部分では昨年並み、もしくは気温が下がる日が多いと聞く。東名阪の地区の部分では需要が期待できるのではないか。

■ウィンター・トランパスTXについて。

 新商品は、背の高いSUVはもちろん、ミニバン車両特有のふらつきを抑え、アイス性能と走行安定性を両立したハイト系車両専用のスタッドレスタイヤ。PRポイントは、アイス性能としっかり感。重心が高く、車重の車でもしっかりと止まり、ふらつかず走行ができるのがポイントです。最近では、SUVやミニバンの構成比も上がり、ハイト系車両専用のタイヤの需要も高くなってきている。

 新商品は通常の走行で、レーンチェンジや冬の横風、カーブの場面でも安心して走行できるというお客様の要望を反映しているため、夏タイヤ同様の乗り心地を実現した。
この冬商戦では、新商品を中心に展開している。準・非降雪地区において、雪がない状況でウィンター・トランパスTXをはいていただくことによって、ふらつきのない感覚で走行ができるタイヤの性能を実感していただきたい。

■早期装着について。

 準・非降雪地区では、秋の時期からお客さまには啓発しているが、実際の装着としてはこれから。最近の気候の特徴としては、急に冷え込みがあったり、ゲリラ的に降雪が降るが続かなくなったりなど、気候の変化が激しい。そのためにも、試走会や商品説明会では早期装着を促している。

■御社の強みは。

 「専用タイヤ発想」に基づき、スタッドレスタイヤにおいては、SUVやミニバンなどのハイト系専用タイヤなどの付加価値の高い独自性のある商品があること。オブザーブ・ガリットGIZはセダンなどの一般車向けをカバーと幅広いラインナップがある。車にあったタイヤをつけていただくことで、差別化をつけていく。

■後半の商戦に向けて。

 11月中旬から、準・非降雪地区にTVCMが始まった。すでに店頭に並び始めており、CM効果もでてくる。この機会に、ハイト系のミニバンやSUV専用のウィンター・トランパスTXを中心に、販売店様も売り逃しがないように準備をしていただき、そのお手伝いをさせていただきたい。

 また、車検が昨年の暮れから増えている。そのため、タイヤの交換する機会も増えている。昨年は冷え込みが少なかったため、昨年購入されなかったお客様への販売を促進していきたい。