横浜ゴムは10月13日に創立100周年を迎えたと発表した。
同社は1917年10月13日に横浜で創業した。創立直後の関東大震災や第二次世界大戦で2度工場を消失しながらも再建し、その後の40年不況、バブル崩壊、リーマンショックなどの厳しい社会情勢も乗り越えてきた。
創立から脈々と受け継がれる技術の研鑽と、時代を「先駆ける」商品を次々と世に送り出すことで事業を拡大し、現在社員数2万5000人のグローバル企業に成長した。
100年の中での同社の代表的な「先駆け」は、日本初のコードタイヤ「ハマタウン・コード」(1921年)とスノータイヤ「Y―29」(1954年)、日本のラジアルタイヤ時代を切り拓いた「G・T・スペシャル」(1967年)、スポーツラジアルという新ジャンルを立ち上げた「アドバンHF」(1978年)、環境性能をメインテーマとした「エコタイヤDNA」(1998年)などである。
また、早い段階からタイヤに特性を持たせてカテゴリー分けする「ブランド戦略」(1978年~)を展開した。タイヤ以外でも船の接舷に使用する大型空気式防舷材(1958年)、国が初めて定めた耐久試験(JIS A5757)の最高レベルに唯一合格した建築用シーリング材(1975年)、ヘッドスピード理論など科学的なアプローチを導入したゴルフブランド「プロギア」(1983年)など、業界初の商品を数多く開発してきた。
同社は100年に渡って受け継がれてきた先進的な商品開発力と、世界トップレベルの技術力をさらに磨くとともに、次の100年も創業の精神を忘れることなく挑戦し続け、世界中の顧客に信頼される企業として成長し続けるとしている。