小松原(和歌山市、玉置篤社長)の17年8月期は、売上高は二桁以上の伸びを見せ、利益面も前年比を改善した。
売上の構成比はゴム設備機械が30%、衣料向け繊維機械が30%、IT関連設備が30%と比較的バランスが取れた期だった。とくに、世界的に自動車のEV化が加速するにつれ、IT関連設備が堅調となり、車載用の電池関連のOEM受注が増加したことが売上に貢献した。そのほか、設備部品の需要も伸びを示したという。
同社では、8月に同社の子会社であり、繊維用ローラーを製造していた和歌山ロールを経営の合理化のため、吸収合併を行った。
今期の見通しについては、需要の傾向として上半期の動きが良く、下半期の動きが鈍くなる傾向だが、足元の動きが厳しい状況だという。
そのため、営業体制の見直しを図り、営業のキャリア人材を雇用した。輸出する設備機械が多い同社にとって、需要が日系企業よりも現地ローカル企業の比率が高いとし、「現在、輸出に関しては、直接的や間接的に半分以上が輸出になっている状況。営業を強化することで、販売をさらに強めていきたい」(玉置社長)としている。
また前期に補助金を活用して板