日本自動車タイヤ協会(JATMA、池田育嗣会長)が10月17日に実施する予定となっていた「第49回東名高速道路浜名湖サービスエリア(SA)タイヤ点検」は、悪天候により中止となった。
浜名湖SA内で急遽質疑応答に応じた、JATMAの倉田健児専務理事は「浜名湖SAでのタイヤ点検は東名高速道路が全面開通した1969年より開催している。これまでの記録によれば、通り雨などで一時中断となったケースはあるが、完全中止は初めてだ。雨のタイヤ点検はドライバーを始め、点検をするスタッフも危険であり、残念だが中止せざるを得ない」と説明した。
また、倉田専務理事はJATMAが取り組んでいる啓発活動について触れ、「今春のタイヤの日で開催したタイヤ点検では、点検時間を増やしたことで、点検台数も増えた。今後もこうした活動を第一優先で続けていくが、点検台数を増やすには限界がある」との認識を示した。その上で、「JATMAでは、高速道路会社を始め、日本RV協会が主催するイベントにパンフレットを置くなど、関係団体と一緒になった取り組みも少しずつだが進めている。直接的な活動はもちろん、今後は横へ広がる活動も進めていきたい」と強調した。
なお、同タイヤ点検の目的については、タイヤの整備不良などに起因する事故の未然防止を図ることと、アンケート調査を実施してタイヤの使用実態把握や正しい使用・管理方法を啓発することの2点となっている。
JATMAでは今後もタイヤに関する安全啓発活動を継続し、ユーザーに広く浸透していく活動を推進していくとしている。