東ソーは10月19日、ポリエチレン樹脂を、11月21日納入分から10円/kg以上値上げすると発表した。
対象製品は、東ソーポリエチレン樹脂全製品で、低密度ポリエチレン「ペトロセン」、直鎖状低密度ポリエチレン「ニポロン―L」「ニポロン―Z」、超低密度ポリエチレン「LUMITAC」、高密度ポリエチレン「ニポロンハード」、エチレン酢酸ビニル共重合体「ウルトラセン」、ポリオレフィン系接着性樹脂「メルセン」、高溶融張力ポリエチレン「TOSOH―HMS」。
ポリエチレン樹脂の主原料である国産ナフサ価格は、足元の原油価格の上昇や旺盛な需要、円安の進行もあり、第4四半期(10~12月)以降は4万3000円/klを超える水準にまで上昇することが想定される。
同社はこれまで固定費を含め徹底したコスト削減に努めてきたが、このような急激なコスト事情の悪化を自助努力のみで吸収することは極めて困難で、今後の製品安定供給継続のためにも、価格改定を速やかに実施することにした。f