ブリヂストンは10月24日、国際NGOのCDPによる企業の水資源管理への対応に関する調査の結果、優れた対応を行っている企業として、最高位の「CDPウォーター2017Aリスト」企業に選定されたと発表した。
今回の調査は、700以上の企業を対象に実施され、同社を含む73社が「Aリスト」企業に選ばれた。
同社グループは、「環境」を今後「持続的な成長」を実現していくために取り組むべき重点領域の1つとして位置付けている。持続可能な社会の実現を目指し、2050年を見据えた「環境長期目標」を掲げ、グループ全体で事業と環境保全の両立に取り組んでいる。
同社グループでは、生産工程で冷却水や蒸気を利用しているため、水資源の持続的な利用はグループの事業継続と切り離せない課題だ。このため、2020年までにグループ全体の生産拠点における取水量原単位を、2005年対比35%削減するという中期目標を策定し、削減活動を進めた結果、2016年時点で28・5%の削減を達成した。
また、各生産拠点での水資源に関するリスク評価及とリスク低減活動を実施するとともに、取引先とともに水資源の持続的な利用に向けた取り組みを進めている。同社は、このような取り組みが今回の評価につながったとしている。
なお同社は、CDPが1月に発表した企業のサプライチェーンにおける気候変動対策を評価する「2016サプライヤー・エンゲージメント評価」でも最高評価「A」を獲得し、「サプライヤー・エンゲージメント・リーダー・ボード」に選定されている。