住友理工の2018年3月期第2四半期連結決算は、売上高が2219億5800万円で前年同期比10・4%増、営業利益は47億7100万円で同6・0%減、税引前利益は42億6700万円で同13・0%減、四半期利益は10億7100万円で同50・6%減の増収減益となった。
売上高は中国・アジア市場が好調だったことに加え、海外事業における為替換算の影響もあり増収となった。一方で、事業利益は北米市場の新車販売の減少に伴う販売数量減、北米・アジアなどで新規品立ち上げコストの増加などもあり減益。四半期利益は税効果の影響などによる税金費用の増加により大幅減となっている。
自動車用品は、国内では自動車生産台数の増加により、売上高は前年の実績を上回った。米国では自動車販売が弱含んだ影響を受けたが、日系自動車メーカーの生産が増加した中国、市場回復が続く欧州、市場が回復に転じた南米でそれぞれ販売数量が増加した。
この結果、外部顧客への売上高は1881億3700万円で同9・1%増となった。一方で、事業利益は北米市場の販売数量減や北米・アジアなどで新規品立ち上げコストの増加などにより、35億4200万円で同28・2%減となった。
一般産業用品は、エレクトロニクス分野ではプリンター・複写機の市場回復により、プリンター向け機能部品の販売が増加した。インフラ分野では中国でのインフラ投資増加により、建設・土木機械向け高圧ホースや鉄道車両用防振ゴムの売上が増加した。住環境分野では住宅用制震ダンパーが増収となった。
以上の結果、外部顧客への売上高は338億2100万円で同18・3%増となった。事業利益は新規事業の収益化に遅れが出ているものの、既存事業の販売量増に加え、増産や継続的なコストダウンへの取り組みによる効果もあり、13億5900万円で同25・1倍となった。
通期の連結業績予想は、前回予想から売上高を上方修正、純利益は下方修正を行った。売上高は4500億円で前期比6・5%増、営業利益は145億円で同6・6%増、税引前利益は135億円で同1・5%増、純利益は55億円で同5・9%増を見込んでいる。