コンチネンタルタイヤ・ジャパンは10月26日、「東京モーターショー2017」が開催された東京ビッグサイトで、コンチネンタルタイヤ・ジャパンのグレゴリー・メイ社長やコンチネンタルアジア太平洋PLTリプレースメント事業部のフィリップ・フォン・ヒルシャイトエグゼクティブ・バイス・プレジデントらが出席し、「アジア太平洋地域におけるタイヤ販売戦略」をテーマに事業説明会を開催した。
説明会では、まずヒルシャイト氏がコンチネンタルの5部門(シャーシー&セーフティー、パワートレイン、インテリア、タイヤ、コンチテック)の事業概要を説明した。
ヒルシャイト氏によると、同社の2016年売上高でタイヤ部門が占める割合は全体の26%となり最も大きいという。
そのタイヤ部門ではビジョン2025を掲げ、世界トップ3のタイヤメーカーになる、顧客と相互利益をもたらす関係を目指す、最も信頼されるパートナーと評価されるよう、優れたパフォーマンスとカスタマイズ化したソリューションの提供に取り組んでいる。
ビジョン2025では、3台に1台のOEタイヤに装着される欧州はもちろん、アジア太平洋地域でも販売拡大を目指している。
ヒルシャイト氏はアジア太平洋地域について、「他の地域より成長が速い」と期待を寄せている。その上で、同地域では、強固な組織の構築、マーケティングの強化などを進めている。「2019年AFCアジアカップの公式スポンサーにもなったのもその一環だ」と述べた。
また、ヒルシャイト氏は「同地域でシェアを高めるために必要なこととして、市場理解、戦略品の提供、厳しいテスト基準の3つが重要になる」と強調した。
まず市場理解では、同地域のドライバーニーズや運転習性を理解すべく、大型投資を実行していく。
また、戦略品については、日本市場向けに開発したMC(マックス・コンタクト)6やアジア市場向けのPC(プレミアム・コンタクト)6といった商品の拡販に努める方針だ。
さらに、厳しいテスト基準に関しては、死亡者ゼロ・負傷者ゼロ・交通事故ゼロという「ビジョンゼロ」実現に向けて、同地域でテストセンターの稼働を予定している。