ニッタは11月1日、同社独自のカーボンナノチューブ分散技術と独自複合化技術「Namd(エヌアムド)」を用いた炭素繊維プリプレグ「Namdプリプレグ」が、ヨネックスの新ゴルフクラブのシャフトに採用されたと発表した。
同社はCNTの「ナノ分散技術」と「ナノ複合化技術」によって、炭素繊維と樹脂間の界面接着力を大幅に向上させたNamdプリプレグの開発を進めている。スポーツ用品分野では、かねてから大手メーカーのヨネックスと共同開発を進めており、今年8月には同社の新バドミントンラケットに採用されたと発表した。
今回、新ゴルフクラブのシャフトへ搭載されたことで、「高い強度と軽量化を実現しつつ、大きくしなりながら素早く戻る」といったNamdプリプレグを用いたCFRPの特性を活かし、かつてない球押し感でボールの初速アップが実現した。
同社は、今後もNamd技術の発現する特性を活かした材料開発を進め、軽量高強度材料としての応用分野における製品化を推進していくとしている。