竹原ゴム加工(岐阜県中津川市、中島竜二社長)の前期(17年8月期)は売上が増収となり、利益面では微減となった。
増収要因は自動車関係が好調に推移し、フッ素ゴムやアクリルゴムなどの高付加価値なものが伸長した。それに伴い輸出や新規案件の立ち上がりも増えた。
また、ストレーナー処理の需要も堅調に推移。その需要に対応している第2工場は「お客様が不良率の低減や歩留まりの改善などのトータルコストを考慮し受注するケースが増えてきた」(中島社長)ことにより、フル稼働が継続している状況だ。そのほか、薬品などの小分け計量の需要も前期よりも増加した。
現在の年間生産量のうち、EPT、NBRが約半分を占め、シリコーン、フッ素、CR、材料売り、ARの構成となっている。とくにフッ素ゴムは、昨年末から高稼働状態が続き、中島社長は「他の合成ゴムからの切り替え等でフッ素ゴムの需要は現在も増加傾向にあり、月に約90トンの数量まで増えている」と述べている。その上で、フッ素ゴムの需要増への対応とバックアップの必要性から、フッ素ゴム専用ロール練り工場(第3工場)の建設を開始し、11月中の稼働を目指しているところだ。
海外拠点のタイ工場では、秋