工業用ゴム製品の開発・成形加工をはじめ、自動車用フッ素ゴムパッキングなどの製造を行う中島ゴム工業(福岡県久留米市)の中島幹雄社長に、前期の業績をはじめ、新製品の加硫接着剤フィルム「ACULAH (アキュラ)」の動向、今後の課題などを聞いた。
■17年6月期を振り返って。
精密機器分野は厳しい環境だったものの、自動車部品用分野が比較的堅調な動きを見せ、全体的に安定していた。とくに半導体関連分野が伸長した。前期に関しては、伸びた分野と厳しかった分野がはっきりした期だった。
前期の売上の構成比は自動車用部品が半分を占め、精密機器が3、残りが加硫接着剤フィルム「ACULAH (アキュラ)」となった。
■今期の上半期の動きと通期の見通しについて。
前年同期並みの動きになっている。弊社は下半期に需要が動く傾向になっている。今期は、自動車部品用の海外新車向けて動きがでてくるだろう。
通期の見通しは、前期よりもよくなる見込みだ。自動車部品用の需要も安定し増収増益を目指していく。
最近の、国内外でのフッ素ゴム需要の伸びとBCP対応のためにフッ素ゴム混練の依頼が増えている。そこで、弊社ではクリーンブースを設置し、設備の増強を行いフッ素ゴム専用のコンパウンドを開始した。もともと接着剤用や内製用フッ素ゴムコンパウンドの製造を行っていた技術を活かすことと、成形屋として視点からの品質管理を行うことで、お客様の反応もいい。今後は本格的にコンパウンドの環境を徐々に整え、分散計や日本
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