三洋貿易の2017年9月期連結決算は、売上高が677億3800万円で前期比13・1%増、営業利益は49億3800万円で同21・9%増、経常利益は52億7000万円で同23・3%増、当期純利益は33億5100万円で同21・5%増の増収増益となった。
セグメント別では、化成品のうちゴム関連商品は、主力の自動車・家電・情報機器向けの合成ゴムや添加剤などの副資材が好調。輸出商材の販売も好調だった。
化学品関連商品は、アジア向け輸出が振るわなかったものの、塗料・インキ原料や香料、染料が好調に推移し、医薬関連商品・畜産関連商品・接着剤・関連機器の販売が堅調だった。また、子会社ソートの業績も寄与した。
この結果、化成品の売上高は267億300万円で同9.1%増、セグメント利益は16億4200万円で同30・0%増となった。
機械資材については、産業資材関連商品は自動車内装用部品の販売が伸長し、前年実績を大幅に上回った。シート用高機能性部品も好調に推移した。
機械・環境関連商品は、飼料・肥料用ペレットミルが堅調に推移し、木質バイオマス関連は熱電併給装置の国内第2号機が稼働した。
科学機器関連商品は、耐候性試験機や表面物性測定装置、摩擦摩耗試験機などの分析・試験機器が好調だった。
これにより、機械資材の売上高は216億1300万円で同13・1%増、セグメント利益は25億2400万円で同14・1%増となった。
海外現地法人ではサンヨー・コーポレーション・オブ・アメリカ、三洋物産貿易(上海)、サンタープ・インターナショナル(タイ)は、自動車用部品とゴム関連商品の販売が好調だった。
なお、今年度から同セグメントに、サンヨー・トレーディング(ベトナム)を新たに含めている。
以上の結果、海外現地法人の売上高は150億9300万円で同40・4%増、セグメント利益は7億2700万円で同98・2%増となった。
国内子会社のうち、コスモス商事は地熱開発関連の機材販売やレンタル事業が好調だったが、海洋・船舶関連では大型案件がなく低調だった。
ケムインターは韓国・台湾・米国向けの化学品と半導体関連商材の輸出が好調に推移した。
これらの結果、国内子会社の売上高は40億9300百万円で同22・7%減、セグメント利益は5億4000万円で同7・7%減となった。
2018年7月期連結業績予想は、売上高が743億円で同9・7%増、営業利益は49億5000万円で同0・2%増、経常利益は51億5000万円で同2・3%減、当期純利益は33億1000万円で同1・2%減を見込んでいる。