アキレス決算 4~9月期 シューズ不振も増収増益

2017年11月08日

ゴムタイムス社

 アキレスの2018年3月期第2四半期連結決算は、売上高が428億500万円で前年同期比4・6%増、営業利益は10億9000万円で同17・3%増、経常利益は13億600万円で同23・2%増、四半期純利益は12億2100万円で同67・0%増の増収増益となった。

 セグメント別では、シューズ事業はジュニアスポーツシューズブランド「瞬足」で「ストーム・マックス」を新たに投入し拡販に注力したが、海外ブランドの台頭などにより前年の売上げを下回った。

 一方、「ソルボセイン」搭載のコンフォートシューズ「アキレス・ソルボ」は、主軸の婦人向け製品を全国の有名百貨店へ拡販し、前年の売上げを上回った。

 この結果、シューズ事業の売上高は73億7700万円で同6・8%減、セグメント損失は7億6000万円(前年同期はセグメント損失8億3200万円)となった。

 プラスチック事業では、車輌内装用資材は採用車種生産の好調により伸長。航空機内装用資材も大きく伸長し、全体でも前年の売上げを上回った。

 フイルムの国内事業は電材用が好調に推移し、前年の売上げを上回った。輸出は産業用と欧州・豪州向け窓用が好調に推移し、前年の売上げを上回った。北米事業は産業用・印刷用が好調に推移し、前年の売上げを上回った。

 農業分野は生分解用が好調に推移し、前年の売上げを上回った。建装資材の壁材は好調な市況が継続し、新柄投入拡大との相乗効果により、前年の売上げを大きく上回った。一方、床材は主力のクッションフロアの低迷により前年の売上げを下回った。

 引布商品は排水管用ジョイントが好調に推移したことに加え、エアーテントと大型救助ボートの新規受注により、前年の売上げを上回った。

 以上により、プラスチック事業の売上高は203億4300万円で同9・8%増、セグメント利益は18億8500万円で同14・1%増となった。

 産業資材事業については、ウレタンは車輌用が好調に推移したものの、寝具・家具用などが低調で、前年の売上げを下回った。

 断熱資材はシステムが一般建築物件向けの受注で苦戦したが、ボード製品は住宅向け、パネル製品は畜産向け、スチレン製品はブロックの受注が好調に推移し、断熱資材全体では前年の売上げを上回った。

 工業資材は海外ユーザーを中心に半導体分野向け搬送用部材が伸長したことに加え、国内も製造業の国内回帰を受けた静電気対策品の販売が回復したことにより、前年の売上げを上回った。

 これらの結果、産業資材事業の売上高は150億8300万円で同4・2%増、セグメント利益は12億3700万円で同2・3%増となった。

 通期の連結業績予想については、当初予想からの変更はなく、売上高が880億円で前期比1・2%増、営業利益は22億円で同13・2%減、経常利益は26億円で同13・5%減、当期純利益は22億円で同11・4%増を見込んでいる。

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