三ツ星ベルトの2018年3月期第2四半期連結決算は、売上高は355億8500万円で前年同期比7・1%増、営業利益は47億3800万円で同5・0%増、経常利益は52億2700万円で同27・4%増、四半期純利益は36億2700万円で同23・5%増となった。
セグメント別で見ると、国内ベルト事業では、自動車用ベルトは、組み込みライン用はメーカーの新型車投入効果により前年同期と比べて売上高が増加したが、補修用はベルト車検交換需要の低下により売上高が減少し、全体では前年同期を下回った。
一般産業用ベルトは、射出成形機やロボット業界の需要が高まっており、売上高は好調に推移した。また、搬送ベルトは食品業界や物流業界向けの売上高が好調であったことに加え、合成樹脂素材も自動車関連部品などを中心に売上高が増加しました。
一方、OA機器用ベルトはユーザの中国市場向け機種の減少影響などから、売上高は減少した。
以上により、国内ベルト事業の売上高は140億900万円で同3・9%増、営業利益は37億7000万円で同15・9%増となった。
海外ベルト事業については、欧州では、一般産業用ベルトは農業機械用などの補修用需要が増加し、自動車用ベルトも前年同期並みで、全体では売上高が増加した。
米国では、一般産業用ベルトは前年同期並みとなり、自動車用ベルトも総じて順調に推移した。これにより、全体では売上高が増加した。
アジアでは、一般産業用ベルトは中国市場で減少したものの、タイやインドネシアなどの東南アジアで農業機械用や補修市場がカバーし、売上高が増加した。また、自動車用ベルトは補修用の拡販が奏功するとともに、二輪車用も伸長し、売上高が増加した。OA機器用ベルトも日系ユーザ向けを中心に微増となった。
その結果、海外ベルト事業の売上高は167億9200万円で同11・5%増、営業利益は20億9400万円で同1・8%増となった。
建設資材事業では、土木部門の売上高は前年同期並みとなったが、建築部門は公共や民間の改修工事の需要が減少したため、全体では微減となった。
この結果、建設資材事業の売上高は23億4200万円で同2・1%減、営業利益は2700万円で同75・8%減となった。
エンジニアリングストラクチュラルフォーム、金属ナノ粒子を応用した新製品、仕入商品等が含まれるその他の売上高は24億4100万円で同7・3%増、営業利益は7600万円で同21・0%減となっている。
なお、通期の業績予想については、当初予想から変更なく、売上高が670億円で前期比0・9%増、営業利益は74億円で同10・6%減、経常利益は74億円で同12・8%減、当期純利益は53億円で同20・5%減を見込んでいる。