バンドー化学決算 4~9月期 アジア伸び増収増益

2017年11月13日

ゴムタイムス社

 バンドー化学の2018年3月期第2四半期連結決算は、売上高が457億9200万円で前年同期比4・5%増、営業利益は30億8500万円で同8・1%増、経常利益は33億8700万円で同22・6%増、四半期純利益は25億9700万円で同24・0%増の増収増益となった。

 自動車部品事業は、国内では生産台数が前年を上回ったものの、顧客の海外現地調達化の影響などもあり、補機駆動用伝動ベルトと補機駆動用伝動システム製品の販売が減少した。

 海外では中国で主要顧客の生産台数の減少により販売が減少した。しかし、アジア地域で積極的な顧客開拓に注力したことにより、補機駆動用伝動ベルトや補機駆動用伝動システム製品、スクーター用変速ベルトなどの販売が増加した。これにより海外では増収となった。

 これらの結果、自動車部品事業の売上高は203億3800万円で同2・7%増、セグメント利益は14億5800万円で同15・3%増となった。

 産業資材事業は、一般産業用伝動ベルトについては中国で昨年の水害が影響し、農業機械用伝動ベルトなどの販売が減少した。一方、アセアンと欧州での販売強化により、農業機械用伝動ベルトや産業機械用伝動ベルトの販売が増加した。

 また、国内では民間設備投資需要が増加した影響を受け、産業機械用伝動ベルトとプーリの販売が増加し、全体では販売が増加した。

 運搬ベルトについては、国内の石炭火力発電所向けなどの案件が減少し、コンベヤベルトの販売が減少したが、国内・中国・アセアン地域で積極的な顧客開拓を進めたことにより、樹脂コンベヤベルトの販売が伸長した。

 以上の結果、産業資材事業の売上高は165億4100万円で同4・3%増、セグメント利益は中国の農業機械用伝動ベルトの不振による影響が大きく、10億9500万円で同9・2%減となった。

 高機能エラストマー製品事業については、機能フイルム製品は従来製品の工業用・医療用フイルムの販売が減少したものの、事業転換を進めている四輪車・二輪車用外装フイルムの販売が増加した。

 精密機能部品は主要顧客であるOA機器メーカーで、同社製品が搭載されている機種の増産により高機能ローラの販売が増加したことに加え、インクジェットプリンターと金融端末機器用精密ベルトなどの販売が増加した。

 これにより、高機能エラストマー製品事業の売上高は79億6300万円で同8・9%増、セグメント利益は販売増に加え、販売構成の変化などにより1億5100万円で同29・6%増となった。

 ロボット関連デバイス事業などを行っているその他事業は、売上高が12億6100万円で同7・9%増、セグメント利益は1億2800万円で同31・8%減となった。

 通期連結業績予想については当初予想から変更なく、売上高が910億円で前期比3・0%増、営業利益は60億円で同1・8%増、経常利益は66億円で同0・4%増、当期純利益は49億円で同1・0%減を見込んでいる。

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