創業以来40年以上にわたり、ゴム精練工程で使用するあらゆる機械装置の設計やプラントを国内外に供給しつづける鈴鹿エンヂニヤリング(三重県四日市市、矢田龍生社長)。
同社の強みは、原材料の配合から混練・圧延・冷却・裁断と、それらを持続するマテリアルハンドリングまでゴム精練工程で必要とされるすべての設備をワンストップで提供できることだ。
その強みを活かし、ゴム精練工程の「自動化」や「情報化」のレベルをもう一段上げる必要があるとし、同社ではゴム混練プロセスのネットワーク化とデータベース化によるトレーサビリティの強化を実現。同工程に対して高度自動化への取り組みを進めている。
矢田社長は「国内の労働人口が減少し、ますます人材確保が難しくなってくる。ゴム産業も同様に厳しいのが現状だ。そのなかでAIやIoT、高度自動化が注目されている」と述べ、今後はゴム精練工程におけるシステムインテグレーションが必要になってくると強調している。
ただ、「ゴム精練工業では、自動化や情報化レベルは決して高い状況ではない。自動化が十分なされていないプロセスがいくつもある」(同)とし、同社はいち早く高性能・高精度の各種機械や計量・計測機器を通して、顧客の様々な