日本ゴム輸入協会がまとめた2017年1~9月の天然ゴム輸入実績によると、輸入量(生ゴム)は52万6256t、前年実績比3・5%増、輸入金額1174億894万円、同53・1%増となった。また、1~9月の平均単価は223・1円となり、同72・3円高となった。
9月単月では、輸入量(生ゴム)は、合計で6万2928t、前年同月比14・7%増となり、2ヵ月連続で増加した。輸入金額は、115億4346万円で同38・5%増となり、10ヵ月連続で前年同月実績を上回った。
天然ゴム消費の大半を占めるタイヤ生産については、1~9月の自動車用タイヤ・チューブ生産量(JATMA調べ)は前年同期比0・6%増だったことから、天然ゴム輸入もプラスになったものと見られる。
こうした需要環境の中で、輸入実績の推移を具体的に見ると、1月の輸入量は5万983t(同13%減)、2月は5万8645t(同7・1%増)と増加に転じ、3月は6万8884t(同5・4%増)、4月も5万6395t(同11・2%増)、5月も6万9072t(同10・8%増)と増加が続き、6月も5万7640t(同7・8%増)と増加した。7月は4万4562t(同18・0%減)と6ヵ月ぶり減少となったものの、8月は5万7148t(同5・6%増)とまた増加、9月もそれに続いた。
輸入金額については、相関性が高いと言われる原油の国際価格
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