三菱ケミカルは11月14日、MMA(メチルメタクリレート)モノマーとMAA(メタクリル酸)、メタクリル酸エステルの国内価格を27日出荷分から値上げすると発表した。
値上げ幅は、MMA、MAAが30円/kg、メタクリル酸エステルが30円/kg以上。
MMAの需給バランスは、昨年から今年にかけてタイトな状況が進行し、現在も世界的に品薄状態が続いている。これは需要が堅調に推移している一方、供給面で設備不良・原料不足・ハリケーンなどの自然災害・中国での環境規制により複数の工場で生産停止・稼働調整が余儀なくされたためだ。
このような状況下、足元の市況価格はアジア(3極バルク)が2400ドル/MT以上、中国(華東バルク)が2700ドル相当以上となっており、前回改定発表時期(2017年3月)からは400~600ドル以上の上昇となっている。
また、国産ナフサなどの原料費も上昇基調にあることから、顧客への良品製品の安定供給体制の維持を万全とするため値上げを実施することにした。