横浜ゴムの2017年12月期第3四半期連結決算は、売上高が4667億9000万円で前年同期比13・8%増、営業利益は263億8200万円で同39・7%増、経常利益は274億8900万円で同92・6%増、四半期純利益は166億8700万円で同96・4%増の増収増益となり、過去最高の売上高を達成した。
特に、主力事業のタイヤが原材料価格の上昇の影響はあったものの、売上高が3331億3000万円で同7・3%増、営業利益は190億3700万円で同14・8%増と好調に推移した。
タイヤ事業では、新車用が中国・ロシアで前年同期を大きく上回った。市販用もロシア・東南アジアを中心に好調に推移したほか、国内でもスタッドレスタイヤの新商品「アイスガード6」を発売するなど、高付加価値商品を中心に販売が好調で、販売量・売上高・営業利益ともに前年を上回った。
MB(マルチプル・ビジネス)はホース配管や工業資材、ハマタイトが伸びたが、航空部品事業は民間航空機向けが低調となり、前年同期を下回った。
この結果、MBの売上高は805億4600万円で同0・5%減、営業利益は43億9600万円で同6・2%減となった。
ATGは、農業機械用・産業車両用タイヤをはじめとするオフハイウェイタイヤが新車用・市販用ともに販売が堅調で、想定通りに推移した。
これにより、ATGの売上高は464億9200万円(前年同期は129億4500万円)、営業利益は20億1700万円(同28億3500万円の損失)となった。
通期の連結業績予想については、営業利益と経常利益を上方修正した8月の公表値を据え置き、売上高は6800億円で前期比10・7%増、営業利益は500億円で同18・2%増、経常利益は480億円で同22・7%増、当期純利益は300億円で同59・7%増を見込んでいる。