主要上場ゴム企業の2018年3月期第2四半期連結決算が出揃った(日東化工は非連結)。JSRと日本ゼオンの合成ゴム2社を含む21社の決算は、国内で自動車生産が好調に推移したことや中国・アジア市場も比較的好調だったことで、増収企業が20社(95%)と前年同期の6社に比べ大幅に増加した。
前年同期は22社だったが、今期は昭和ゴムホールディングスが第2四半期決算短信発表の延期を関東財務局に申請したため、21社での集計となった。また、住友理工とJSRは国際会計基準(IFRS)を採用していることから、便宜的に売上高には売上収益、経常利益欄には税引前利益の数値を入れている。
売上高が2桁増となった企業は、前年同期は1社に留まったが、今期は8社に上った。前々年同期との比較でも3社増えている。
利益については、営業増益になった企業数が13社(62%)となり、前年同期と同じだったものの、前々年同期との比較では6社減少した。ただ、2桁増となった企業は9社で前年同期に比べ1社減少、前々年同期との比較でも5社減っており、売上高は伸びたものの、利益面では売上高ほどには伸びなかったことが示された。
21社合計の売上高は1兆7036億4300万円で前年同期比8・8%増、営業利益は1148億3700万円で同32・5%増となった。
営業利益については、増益企業数は前年同期と同じだったが、合計金額では3割以上の伸びとなった。これは、前年同期は豊田合成・NOK・日本ゼオン・JSRといった比較的絶対額が大きい企業が減益となったのに対し、今期はそれらの企業が増益となったためだ。特に、