ブリヂストンは11月16日、オーストラリア子会社で鉱山車両用タイヤとコンベヤベルトの販売・サービスを手掛けるブリヂストン・アースムーバー・タイヤズ・ピーティーワイ・リミテッド(BSEM)が、西オーストラリア州・ピルバラ地域に、鉱山ソリューションの新拠点としてピルバラ・マイニング・ソリューション・センター(PMSC)を設立したと発表した。
PMSCは10日から営業を開始しており、14、15日には開所記念の式典を開催した。14日の式典には、ケヴィン・ミシェル西オーストラリア立法議会議員、カミロ・ブランコポートヘッドランド町長を来賓として招待した。
PMSCは鉱山と港の両方に近く、使用される鉱山車両用タイヤやコンベヤベルト、油圧ホースなどの商品と関連するサービスのワンストップかつ迅速な提供が可能となり、“Pit to Port”のコンセプトのもと、鉱物の採掘から輸出される港までの一連のオペレーションを足元から支え、生産性向上・資産価値向上・コスト最適化などを通じて顧客の経営に寄与する。
PMSCでは鉱山車両用タイヤの販売・保守・修理、リムの改修・修理、タイヤのフィッティングなどを組み合わせ、現場オペレーションに入り込んだカスタマイズソリューションを提供。また、トラック・バス用タイヤを販売する同社グループ会社のブリヂストン・オーストラリア・リミテッドと協働し、トータルモビリティソリューションを提供する。
同時に、PMSCでは「B―Tag」や「TreadStat」という同社グループが開発したデジタルツールを活用し、センター内に配備したITルームでデータを蓄積・解析し、フィードバックを通じて顧客のオペレーションをより最適化し、生産性・資産価値向上などに貢献していく。
同社グループでは、世界各地で鉱山事業者に向けてトータルモビリティソリューションを提供するため、PMSCで培った技術とノウハウを横展開し、順次、新たなマイニングソリューションセンターを世界の主要な鉱山の周辺に設立していく予定。新たな顧客価値と社会価値を顧客と協働で創り上げるとともに、持続的・発展的なビジネスパートナーとしての関係をさらに深めていく。