独ランクセスは11月20日、ポリアミド66グレードの「デュレタン」向けの新たな温度安定化システム「XTS2」を開発したと発表した。
この新システムは、ポリアミドの熱老化耐性を飛躍的に高め、耐熱性能レベルに達することを可能にする。同社のハイパフォーマンスマテリアル(HPM)ビジネスユニットのデュレタン材料開発の専門家であるトーマス・リンダー氏は「新ポリアミドは芳香族/半芳香族ポリアミドやポリアミドポリフェニレンサルファイドのような、高価な熱安定化特殊熱可塑性樹脂の代替品となる」と述べている。
XTS2製品群の最初の製品は、「デュレタンAKV35XTS2」の商標名で販売される35%のガラス繊維で強化されたポリアミド66グレード。ガラス繊維含有量がより多い、あるいはより少ないXTS2製品を提供する計画もある。自動車のターボチャージャー部品向けに、XTS2システムで安定化した射出成形可能なポリアミド66も開発中だ。