【テクニカルインタビュー】日本ゴム協会 研究部会

2017年12月01日

ゴムタイムス社

 日本ゴム協会(高田十志和会長)の研究部会では、ゴムとその周辺科学に関する先端基礎科学と先端技術について、13の分科会で調査・研究を行っている。研究部会ではその成果をシンポジウムを通じて広く紹介しているが、ゴムに携わっている人たちにより一層ゴムの知識を深め、技術の向上を図ってもらうため、シンポジウムへの参加とともに、研究部会の会員になることを呼び掛けている。

 ―研究部会について。

 もともと「ゴム工業技術員会」があり、それが1986年に「技術部会」と名称を変更しました。これが前進となります。91年に技術部会は「研究部会」と「標準化部会」に改組され、現在に至っています。

 ゴムと言ってもいろいろな分野があり、それに応じた部会があります。例えば、ゴムを練る前の配合についての「配合技術研究分科会」、ゴム練りに関する「ゴム練り研究分科会」、成形では「成形加工技術研究分科会」、できたものを評価する「環境劣化研究分科会」、次に製品として評価する「トライボロジー研究分科会」などがあります。

左から網野理事、大武副会長、松丸事務局長

左から網野理事、大武副会長、松丸事務局長

 評価については、製品の方が裾野が広く、例えば、80MPaの高圧水素に耐えられるゴム成形品とか、用途の広がりに応じて評価の範囲も広がっています。

 分科会は年3、4回開催され、講師を招いて勉強会を開催することもあれば、会員の中でテーマを設けてディスカッションすることもあります。要するに、最新の技術情報を取り込み、自分たちの技を磨くことが目的です。

 ―シンポジウムについて。

 13分科会のうち、毎年シンポジウムを

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