日本ゴムホース工業会がまとめた2017年1~9月のゴムホース生産実績によると、生産量(新ゴム量)は2万7002tで前年同期比5・8%増、出荷金額は1022億3700万円で同3・2%増となった。
好調な国内自動車生産を背景に、生産量全体の3分の2を占める自動車用は増加傾向が続いている。また、高圧用についても主要需要先の建設機械・工作機械業界が活況で好調が継続している。その他用は低調だが、自動車用・高圧用の増加が全体の生産量・金額を押し上げる格好となった。
品種別に見ると、自動車用は生産量が1万7730tで同3・5%増、金額は769億4600万円で同4・6%増となった。
日本自動車工業会統計によれば、1~9月の四輪車生産台数は同6・1%増と堅調だ。国内ではメーカー各社による新型車投入効果が生産台数を押し上げている。輸出も中国や米国向けが堅調で、1~9月の輸出台数は同1・7%増となった。このことが自動車用ホースの生産にも好影響を与えているようだ。
高圧用は生産量が3883tで同25・5%増、金額は135億5000万円で同8・3%増となった。
需要先の一つである建機の総出荷金額(内外需合計)は1~9月で前年同期比18・0%増(日本建設機械工業会統計)
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