ニッタグループのゲイツ・ユニッタ・アジア(GUA、大阪市浪速区、宮本修二副社長)は、自動車用でVベルトやオートテンショナ、一般産業用では伝動用タイミングベルトや搬送用タイミングベルトを国内で生産・販売している。
今年1~10月の一般産業用の需要環境は良好に推移し、今期(17年12月期)も増収を達成する見通しだ。業界別では、昨年低迷していた工作機械関係は今春以降好調が続いている。半導体やロボット関係も前年同期を上回った。ロボット関係は自動車業界で使われる溶接ロボットなど、伝動ベルトが使われる範囲が広く、市場の伸びしろは大きい。「ロボットは今後大いに期待する分野」(田中稔営業2部部長)という。このほか、食品機械や包装機械関係も順調だ。
製品では、伝動用の主力製品「パワーグリップシリーズ」は堅調だ。同シリーズには、次世代スタンダードのEVベルトや特殊環境に対応するGTベルトなどがあり、ユーザーの使用環境に応じたベルトを提案。さらに、ユーザーごとにベルトをカスタマイズし販売している点も堅調な要因の一つとなっている。
「当社の営業スタイルの基本は、できる限りお客様のもとに赴いて、お客様の要望に沿ったベルトを提案・販売していくこと。この部分は引き続き強化・磨きをかけていきたい」と田中部長は述べている。
また、伝動用では「ポリチェーンGTカーボンベルト」も堅調だ。これはゴムのタイミングベルトでは対応できない、低速高トルク域