バンドー化学(神戸市中央区、吉井満隆社長)の今年度上半期の伝動ベルト部門は、トータルで前年同期比約5%増収となった。
分野別に見ると、自動車用については、国内では、顧客の海外現調化の影響で販売は減少。一方、海外では、中国は主要顧客メーカーの生産減により販売は落ち込んだものの、タイやインド、ベトナムなどのアジアでは補機駆動用、スクーター用変速ベルトとも好調に推移した。この結果、自動車用全体は前年同期比1桁増収となった。
産業機械用については、国内では、射出成形機や産業用ロボットなどの設備投資需要が旺盛で、高トルク対応の歯付ベルトなどの販売が伸長した。一方、海外では、中国は農機用が落ち込んだが、アジアでは産業用・農機用とも増加した。この結果、産業機械用全体も前年同期比1桁増収となった。また、精密用については、インクジェット用プリンターやATM用が伸長し、2桁増となった。
「海外では、自動車用や農機用について、従来から強みのある日系メーカーに加え、現地メーカーの間でも、当社製品の性能や品質の高さが認められつつあり、中上位機種を中心に、さらなる採用拡大が見込まれる」(同社)という。
製品開発については、自動車用は顧客