ベルト特集 概要 産業機械向け好調続く

2017年12月01日

ゴムタイムス社

 伝動ベルトは自動車のエンジンを始め、一般産業用機械や精密機械、OA機器などで動力や回転を伝達する役割を担っている。伝動ベルトの種類を挙げると、摩擦力を利用して力を伝える摩擦伝動ベルトと、ベルトの歯とプーリの歯がしっかり噛み合って力を伝える噛み合い伝動ベルトがあり、摩擦伝動ベルトにはVベルト、Vリブドベルト、平ベルトがあり、噛み合い伝動には歯付き(タイミングベルト)と呼ばれるタイプのベルトがある。

 用途別に見ていくと、自動車用については、新車投入効果などで国内の自動車生産台数が前年を上回る状況で推移しているものの、組み込み用はハイブリッド車などベルト装着車の増加を受けて減少。補修用もベルトの車検交換需要の減少で販売が落ち込んでおり、国内の自動車用は厳しい状況にある。

 一方、海外の自動車用では米国や東南アジアの伸びが目立つ。中でも、東南アジアでは自動車用の補機駆動用伝動ベルトに加え、スクーター向けの変速ベルトの販売も伸長している。国内市場の減少傾向にあるなかで、ベルト各社は成長が見込める海外事業を強化している。

 一般産業用では、国内外で好調だ。国内では民間設備投資の増加を背景に、工作機械や射出成形機、半導体装置、ロボット向けの需要が増加している。

 さらに、最近では首都圏の

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