カネカは液体苛性ソーダを12月16日出荷分から20円以上/kg値上げすると発表した。
苛性ソーダの国内需要は、景気回復による堅調な出荷により前年を上回る水準で推移している。海外でも中国やインドのアルミナ向け、東南アジア地域での経済発展に伴い、需要が大きく増加している。
一方中国の環境規制により供給は減少しており、需給バランスはタイトな状況が続き、海外市況価格は大幅に上昇している。また、同社の苛性ソーダ事業は、電力コストの上昇に加え、製造設備の修繕や更新費用が今後増加することが想定されている。
このため同社では今春、値上げを実施したが、このような状況を受け、自助努力だけでは限界に達しており、事業存続と国内需要家への安定供給のため、改めて値上げを実施することにした。