金陽社(東京都品川区、中田惠二社長)の今年度上半期(4~9月期)の状況は、ゴムロール・ブランケット全体では前年同期比で増収増益となった。
ブランケットは、国内では積極的な拡販施策が奏功しプラス。一方、海外は台湾や韓国などが堅調を維持したものの、中国では現地や海外メーカーとの競争激化の影響で落ち込み、全体としてはマイナスした。
また、ゴムロール全体では積極的な拡販施策が奏功しプラスとなった。業種別では、印刷用は新聞業界に向けた拡販やUV分野への積極的な取り組みにより、ほぼ前年並みとなった。工業用はフィルム関係の機械メーカーから大型案件が入るなど好調なほか、鉄鋼用も積極的な拡販が奏功してシェアを伸ばした。OA機器用は前年並みとなっている。
製紙用では、紙の最終工程に近いところで使われるカレンダー用樹脂ロール「ニューZE―K」シリーズが、従来品にない高機能性や耐久性がユーザーに高く評価されて紙パルプ技術協会の「第45回佐々木賞」を受賞、今年10月5日に表彰