日本ベルト工業会がまとめた10月のゴムベルト生産実績によると、生産量は合計で2403t、前年同月比7%増となり、前月の減少から増加に転じた。うち内需は1879tで同13%増で3ヵ月連続で増加し、輸出は524tで同11%減となり2ヵ月連続で減少した。
品種別のコンベヤベルトは1370tで同7%増となり、前月の減少から増加に転じた。内訳は、内需は同19%増で3ヵ月連続で増加し、輸出は同15%減で2ヵ月連続で減少した。
国内コンベヤの主な需要先である鉄鋼やセメントなどの需要動向を見ると、10月の粗鋼生産は前年同月比1・0%減で前月の増加から減少となった。また、セメント生産も同2・8%減と7ヵ月ぶりのマイナス、紙・板紙生産は同0・6%増と3ヵ月連続の増加となった。内需は回復傾向にあるものの、鉄鋼やセメントがマイナスに転じており、今後の動向が注視される。
輸出については、豪州や中国など資源国向けの需要が依然として低位で推移し、前年同月を大きく下回っている。
伝動ベルトは1033tで同7%増となり、4ヶ月ぶりに増加した。内需は同7%増、輸出は同5%増で3ヵ月連続で増加した。内訳はV・ファンベルトが同6%増、歯付ベルトは同9%増、その他ベルトは同8%増。
伝動ベルトの主要需要先の10月の統計では、国内では需要の半分を占める自動車
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