三ツ星ベルト(神戸市長田区、垣内一社長)の今年度上半期(4~9月)の一般産業用の伝動ベルトは堅調に推移した。
業界別では、OA機器向けは、国内は減少したものの、海外は日系メーカー向けを中心に微増となった。
一方、農機向けは、国内は組込用の減少を補修用で補い前年並み、海外でも東南アジアで補修用が伸長し、海外全体では微増。
その中で特に好調だったのが射出成形機やロボット、半導体業界向けのタイミングベルトである。
射出成形機向けは、中国を始め、国内も自動車などが好調に推移し、前年同期を大きく上回った。
ロボット向けは今春以降、需要が急伸している。「ロボットについては、これからますます伸びが見込める業界」(熊田隆文産業資材営業第1事業部次長)と捉えている。
これら業界が好調な要因は、業界全体の需要が活況なことや、ベルトとタイミングプーリを一緒に販売していることも大きい。
同社では、ベルトと同様、プーリも自社で製造・加工を行っている。「今後もベルトとプーリセットで拡販していく」(熊田氏)という。
そのタイミングベルトでは、「ギガトルクGX」など伝達容量が高く、より高い負荷に対応したベルトに注力している。
ギガトルクGXは、心線に