ランクセス 中国にプラスチック新工場を建設

2017年12月04日

ゴムタイムス社

 独ランクセスは11月30日、成長市場の中国でプレゼンスを強化するため、約2000万ユーロを投資して中国の常州拠点に高性能プラスチックを製造する新工場を建設すると発表した。

 このコンパウンド工場は年間で最大2万5000tを製造することができ、再来年第2四半期から自動車分野と電気・電子業界向けの高性能プラスチック「デュレタン」「ポカン」の製造を開始する。

 同社はすでに中国の無錫拠点で高性能プラスチックの工場を稼働させている。調査によると、今年の世界の自動車販売台数は約8500万台で、その内約4分の1が中国で販売されるという。

 2025年には中国で販売される台数の全体に占める割合は3分の1に拡大される見通しだ。中国の電気・電子業界も多大な潜在性を秘めており、ランクセスは2021年までの年間成長率を約9%と予想している。

 同社はこの投資によって常州拠点の大幅な強化を図る。常州浜江経済開発区の化学工業区画に、すでに皮革用化学品と合成ゴムの製造工場を持ち、現在約350人の従業員が働いている。高性能プラスチック向けの新工場によって新たに約35人の雇用創出を見込んでいる。

新工場イメージ

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