信越化学 か性ソーダを値上げ

2017年12月04日

ゴムタイムス社

 信越化学工業は12月1日、か性ソーダの国内向け販売価格を来年2月1日出荷分から、20円/kg以上の値上げを実施すると発表した。

 か性ソーダの需要は国内では堅調に推移しており、海外ではアジアを中心に大幅に増加している。一方、中国や欧州では環境規制などにより設備が停止していることから、供給量は低下している。

 この結果、海外市況はこの1年で2倍以上に急騰しているが、大型の増設計画がなく、今後も国内・海外ともに逼迫した需給が続くものと予想され、内外の価格差を放置すれば、同社事業の競争力は低下し、結果として安定供給が難しくなる見込みだ。

 このため、同社は4月にか性ソーダの販売価格を改定した。しかし、その後も発電用の燃料や物流コストが上昇し、自助努力によるコスト削減は限界に達しているため、再度の値上げを実施することになった。

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