師走も3分の1が過ぎた。今年掲載した「語録」の中からいくつかピックアップして、1年を締め括りたい。
広告代理店の女性新入社員の自殺やテレビ局の女性記者の過労死などを背景に「働き方」が問われた年だった。そんな中、東部ゴム商組ベルトホース商工懇談会であいさつした東拓工業の豊田耕三社長は「当社ではノー残業デーは当たり前のこととして受け止めている。働き方について、今後はさらに一歩踏み込んだものをメーカーと商業者が一緒になって考えていくことが必要」と力説した。
また「健康経営銘柄2017」に選定されたバンドー化学の吉井満隆社長は「これまで当社が取り組んできた健康に対する施策が評価されたと思う。働き方改革についても着実に進めていきたい」と語った。自殺や過労死を防ぐためには、トップがこのような考え方になることが必要だ。
一方、深刻化する人手不足に対し、鈴鹿エンヂニヤリングの矢田龍生社長は「働く人に魅力の乏しい製造現場を抱えた産業は、それ自体が立ち行かなくなりかねない」として