尾高ゴム工業(和歌山県紀の川市、東山邦裕社長)のゴムロールは製鉄所や繊維、フィルムなど多様な産業分野の製造現場を支えている。
今年度上半期(4~9月)は主力の製鉄関連は売上が増加。それに伴い利益も伸びた。ただ、ロールの使用量は昨年より若干減っており、この傾向は今後も続くと見ている。このため、同社は顧客の長寿命化ニーズに合った高機能品に注力。これら高機能品の販売増が売上・利益を支える要因となっている。
製鉄向けでは、3年前に出した高耐久性ゴムロール「タフシリーズ」、「ハードクラッチ」が、リンガーロールで注文が増えている。タフシリーズは製鉄ラインの上流工程で使われるロールで、薬液や熱などの悪条件下でも耐エッジ摩耗性に優れ、疵の発生を抑制。また、ハードクラッチは耐磨耗性アップ、摩擦係数アップを目指し開発した。今後も最も長寿命が見込めるタフシリーズの「ウルトラタフエース」と「ハードクラッチ」の組み合わせでさらなる拡販を目指している。
また、高強度とエッヂ摩耗を特長とする「ガッツラバー」は、製鉄生産ライ