2017年のベルト業界を取巻く環境を振り返ると、自動車産業向けの伝動ベルトは、国内生産台数は堅調に推移したが、自動車のハイブリッド化や海外現地生産が拡大している。また、豪州や中国をはじめとする鉱物資源需要は減少しており、コンベヤの輸出が前年比で大幅に減少した。
そうした環境の中で、日本ベルト工業会が発表した17年の生産量は、ゴムベルト全体では2万6694t(前年比101%)で、内需は2万604t(同105%)、輸出は6090t(同91%)の見込みとなり、結果としてゴムベルト全体の生産量は、3年連続で3万tの大台を割る厳しい予測となった。
同工業会による18年のゴムベルト需要予測では、生産量を2万6064t(同98%)と見込んでいる。内訳は内需が2万283t(同98%)、輸出が5782t(同95%)。内需・輸出とも前年を下回る予想を立てている。
品目別に見ると、コンベヤベルトの17年の生産量は1万4877t(同102%)
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