産官学連携でタイヤ革新材料
ブリヂストンは12月1日、東京本社で恒例の年末記者会見を開き、今年の事業環境を振り返る中、西海和久COOが昨年から内閣府の革新的研究開発プログラム「ImPACT」で取り組んできた「強靭高分子複合体」の開発に成功したことを明らかにした。
同社はタイヤの各部材をより薄くすることでタイヤ重量の軽量化、材料使用量の削減による低燃費性・省資源性の向上をめざして「ImPACT」に参画し、産官学連携で革新的な強靭高分子複合体の開発に取り組んでいた。
同社では新グローバルCSR体系の枠組みの中で、強靭高分子複合体をモビリティの進化に貢献する材料として位置づけており、これまでの活動から強靭化に向けた設計指針が得られた。西海氏は「この高分子材料はタイヤに路面から加えられる引きちぎられや摩耗などのエネルギーによる耐摩耗性が、標準的なゴム配合に対して4倍以上あり、かつ燃費性能が3割ぐらい良くなる、ある意味革新材料だ」と述べた。
新グローバルCSR体系では、最高の品質で社会に貢献することを使命とし、多様なメンバー、グローバルなネットワーク、業界でのリーダーシップを「強みと特性」に挙げ、その中でモビイリティの進化に貢献し、一人ひとりの生活と地域社会を支えることで、環境負荷を低減したより良い環境を残すことを課題としている。
西海氏はまた「モビリティについては100年に一度の