日本インシュレーションは12月12日、熱硬化性の炭素繊維強化プラスチック複合材料(CFRP)の型材として「アルティーボードFS」を新発売したと発表した。
けい酸カルシウム材に添加する樹脂の種類や量を工夫することで、加工性に優れ、かつ耐熱性の高い材料となった。これにより、複雑な形状のCFRP製品を製造することができるようになる。
CFRPは強化材に炭素繊維を用いた繊維強化プラスチックで、母材には主にエポキシ樹脂が用いられている。高強度でありながら軽さを併せ持ち、ゴルフクラブのシャフトや釣り竿などのスポーツ用途から実用化が始まった。現在は航空機や自動車などの産業用に用途が拡大し、建築・橋梁の耐震補強など、建設分野でも広く使われている。
新製品の特徴は、熱硬化のために用いるオートクレーブでの加熱に耐えることができること。また、きめ細かい材質のため、加工性がよく、複雑な形状のCFRP製品を成形することが可能で、追従性があり、クラックが発生しにくい。さらに、最大サイズが厚さ50×1020×3080mmで、希望のサイズにプレカットを行うこともできる。