2018年 年頭にあたって

2018年01月05日

ゴムタイムス社

年頭にあたって

 謹んで新年のご挨拶を申し上げます。昨年中はご愛顧を賜り、厚く御礼申し上げます。

 昨年は天然ゴムや原油・ナフサの価格高騰などにより、年間を通して製品価格の値上げが続きました。特に、タイヤについては2011年以来、6年ぶりの値上げとなりました。

 ゴム相場も、1月の東京ゴム相場の当限終値はゆるやかに上昇し、2013年3月以来、3年10ヵ月ぶりに300円の大台に乗せました。

 株価については、米国経済の好調や円安などを背景に、日経平均株価は4月以降、上昇基調で推移し、タイヤ4社が10月末にそろって年初来高値を更新。さらに合成ゴムや自動車用・産業用ゴムなど、ゴム関連企業の株価も10月から11月初旬にかけて急騰し、11月10~16日には、11社が年初来高値を更新しています。

 ゴム製品の需要状況としては、国内では自動車生産が回復、建設機械や工作機械などが好調、東京オリンピック関連のインフラ整備も進んでいることで、比較的良好と言えました。

 海外も北米の自動車販売がやや減速したものの景気は底堅く、中国やアジア市場は全般的に堅調、欧州や南米の自動車市場が回復傾向にあるなど、全体的に見るとこちらも良好だったと言えます。

 一方、昨年は「働き方」が問われた年でもありました。国は安倍晋三首相が自ら議長となり「働き方改革実現会議」を設置して「働き方改革実行計画」を策定しました。人手不足が深刻化する中で人材確保をするためには、ゴム産業を魅力あるものにしていくことが必要です。同計画に沿ってより働きやすい環境にしていくことが、今後業界を挙げての重要な取り組みとなるでしょう。

 弊紙は報道機関の一端を担う立場として、今年も正確で迅速な情報提供を肝に銘じ、ゴム・樹脂業界の健全な発展向上に微力を傾注する所存です。

 今年も変わらぬご愛顧のほど、よろしくお願い申し上げます。

 ゴムタイムス社
   社長 稲垣幸一

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