昨年から取り組んでいる「TKP=体質改革プロジェクト」を引き続き進めていくクレハエラストマー。田中和広社長に17年を振り返りながら、中計の進捗状況、18年の需要動向、今後の展開について聞いた。
※17年を振り返って。
17年は「TKP」のなかで掲げている①不採算製品の縮小②固定費の削減とコストダウン③新商品開発とその上市などの3項目を推進してきた。
不採算製品の縮小は、主にシート部門で7~8割は実施できた。固定費の削減とコストダウンでは目標達成でできたものの、18年も継続していく。新商品開発とその上市については、一番の課題。ただ、極薄シートは年間通じて堅調に推移した。また、17年夏場以降、汎用や特殊ゴムシートの販売が好調だった。
しかし、昨年から材料費が高騰していることと、汎用ゴムシートはなかなか利益に結びつかないため、経営努力分が帳消しされているのが現状だ。したがって18年3月期の見通しは、売上・収益とも昨年並みにとどまりそうである。
※18年の需要動向は。
汎用ゴムシートの需要は、17年後半から伸長しているが、18
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