東拓工業はフレキシブルパイプ・ホースのパイオニアとしてオリジナル製品を開発し続けている。18年春に稼働する関東おやま工場(栃木県小山市)や課題について豊田耕三社長に尋ねた。
◆17年を振り返って。
全社的にはほぼ計画通りに進捗した。上半期(4~9月)を事業別に見ると、工業用ホースが堅調だった。特に半導体・IT関係が好調で、製品では「TACエコライン」や「TACエコダクト」などのエコシリーズが伸長した。また、エコシリーズは食品向けなど様々な分野で販売が増えている。
土木資材や電設資材も順調だ。土木資材は尻上がりに良くなっており、下半期はさらに期待できる。電設資材についても太陽光や風力など再生可能エネルギー物件を着実に取り込んでいきたい。
このほか、ポリエチレン製シースや簡易排水装置などの橋梁関連資材についても前年比は上回っている。橋梁関連も期待できる分野の一つだ。
◆今後の製品戦略は。
まずは、食品業界向けの「TAC柔軟食品ホース」と化学業界向け「TACフルオロフレキ」などの注力製品をさらに拡販させたい。その上で、特長ある製品を引き続き上市していく方針だ。
◆18年の抱負は。
何といっても関東おやま工場に尽きる。中期5ヵ年計画の3年目に稼働を開始する同工場は、工業用ホースや電設資材を中心に生産する。関東おやま工場がある東日本では、東京五輪や東北復興関連の需要増が見込まれている。同工
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