カネカは12月14日、塩化ビニル樹脂を1月16日出荷分から15円/kg以上の値上げを実施すると発表した。
対象は汎用塩化ビニル樹脂の他、塩化ビニルペースト樹脂を含む、特殊塩化ビニル樹脂のすべての品種となる。
原油・国産ナフサ価格が上昇に転じ、原料価格・ユーティリティコストに影響を与えている。これは今後も続くものと予測され、また物流コストの上昇も顕著となっている。
国内では2020年の東京オリンピックに向け建設投資が本格化し、インフラ投資も更新需要を中心に活発で、需要は堅調に推移するものと想定される。
また、インドをはじめとしたアジア域内でもインフラ投資が活発な状況が続き、需要は好調に推移しており、需給バランスはタイトな状況が継続している。
このような環境の下、同社は安定供給の責務を果たすため、価格改定が必要と判断した。