バンドー化学の2022年度に向けた中長期経営計画は、今年度が第1ステージ(BF―1)の最終年度となる。吉井満隆社長にその進捗状況を始め、足元の業況、海外拠点の現状、第2ステージ(BF―2)への期待などについて聞いた。
◆17年を振り返って。
17年はBF―1の最終年度。BF―1の定量目標として、売上高1000億円と営業利益100億円の達成を目指してきた。今年度の業績予想は、売上高910億円と営業利益60億円であり、残念ながら、今年度の達成は難しい状況だが、その旗は降ろさず、達成させたいと考えている。上期が終了した時点で、業績予想に対する進捗率は50%を超えており、ほぼ見込みどおりになっている。
◆海外拠点の現況は。
単年度だけを見ると、経済環境は極めて堅調に推移。ただし、中国だけは厳しい状況だった。主な原因は、中国での韓国車の販売が下がったことや、主力の農機用ベルトが前年度の水害の影響で、稼働が悪く在庫が膨らんだことだ。その他の地域では、アジアは自動車、二輪、一般産業ともに、計画どおりに進んだ。米国も比較的順調だ。2年前に設立したメキシコの販売会社もようやく良い方向に向かってきた。
◆BF―1の進捗状況は。
今年度はBF―1の最終年度であり、年
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