年頭所感 東洋ゴム工業 清水隆史社長

2018年01月12日

ゴムタイムス社

 新年明けましておめでとうございます。皆様におかれましては、健やかに新春をお迎えのこととお慶び申しあげます。

 当社は、昨年、本社機能を創業時代ゆかりの地である兵庫県伊丹市の新社屋に移し、技術・研究とコーポレートが近接する経営環境を整えました。また、これまでの事業本部制による垣根を取り払い、各機能がその能力を高めて全体の調和を図る機能別組織に改正し、生・販・技・管の緊密な連携を志向する経営体制をスタートしています。

 そして、本年、自動車用タイヤと自動車用防振ゴムを中核にした、モビリティ分野を専門領域とする事業経営体となりました。

 さまざまな変革とともに整備・進化させてきた経営基盤のもとで迎えた本年は、中期経営計画「中計’17」の2年目となります。

 ピックアップトラックやSUV、CUVなど大型車両向けとして高い評価をいただいている当社の大口径大型タイヤは強みの一つであり、本場・アメリカで一定のポジショニングを築いてきました。これら重点ターゲット領域での着実な成長を図ることはもちろん、技術に立脚した高い性能・品質と独創的な商品群の展開を、他の市場においても強化していきたいと思います。

 また、「100年に一度」と表現され、自動車産業が直面しているこの大転換期において、将来のモビリティ社会を見据えながら、当社ならではの独自性、存在感を発揮していきたいと考えています。

 本年は、より集中力とスピードを高め、ヒト・モノ・カネといった当社固有のリソース価値を最大化して事業に臨み、潜在的な力を引き出していく年にしたいと決意を新たにしています。

 当社では、昨年、理念を新たに制定しました。ごく当たり前のことながら、「良い製品を作り、お客様、社会に喜んでいただく」というモノづくり企業としての本質について、社内で役員・従業員が語り合い、確かめ合う時間を大切にしていきたいと考えています。

 そして、「自らの使命を胸に刻みながら、誇りを持って正しく仕事を積み重ねる」という会社風土をつくっていきたいと思います。

 社会から求められ、喜んでいただける存在感ある企業をめざし、2018年もグループを挙げてまい進してまいります。

 最後になりましたが、ゴム・タイヤ産業に携わる皆様方にとってすばらしい年となりますよう祈念申しあげ、年頭のご挨拶とさせていただきます。

清水隆史社長

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