【新年インタビュー】弘進ゴム 西井英正社長

2018年01月12日

ゴムタイムス社

 市場の変化をいち早く把握し、将来の発展を見据え行動していくことを事業方針として推し進めていく弘進ゴム。西井英正社長に17年を振り返りながら、18年の見通し、事業方針、海外事業の展開のなどを聞いた。

西井英正社長

西井英正社長

◆17年を振り返って。

 前期(17年5月期)の売上高は125億6700万円で前年比98・6%となり減収、利益面では増益になった。増益要因として、17年は16年後半から円高が進み、国内市場へ投入する輸入品の原価が下がったことが増益の一因と考えている。

 分野別では、SW(シューズウエア)の売上高が72億5200万円で同94・2%、化工品の売上高が53億1500万円で同105・5%となった。

 また、生産部門は、国内工場の生産の最大化を年次方針に掲げ、亘理工場の生産高は前年比102・1%、北陸工場では同103・8%となり、工場全体の生産高は前年比102・9%と順調な状況が続いた。

 亘理工場では、PVC長靴の生産も順調に推移し、工業用品関連も堅調だった。そのほか、産業資材が数年前から種まきした案件の刈り取りで生産性向上の主要因となった。一方、北陸工場は期初より、自動車・建機向け曲管の受注が大幅に増え、フル生産が続いている。

◆足元の動向については。

 18年5月期の上半期の売上高は、63億7000万円で前年比102・4%、利益面では計画を超過する見込みだ。分野別では、SWの売上高は36億7200万円で前年比103・1%、化工品の売上高は26億9900万円で前年比101・4%となった。生産面でも前期の流れを引き続き、フル生産が続いている。

◆18年の需要見通しは。

 前期より引き続き、工業用品の自動車・建機向け曲管や太物サクションホースなどが活発な受注・納品となっているほか、PVC長靴「ゾナ」、縫製合羽、セーフティースニーカーが好調だ。特に自動車・建機向け曲管の需要増加は18年前半まで続くと予想している。
 一方、総ゴム長の市場は元気がなく、その背景には円安の影響で価格が上がりつつあるのと震災需要の下火化、PB商品の台頭など

 

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